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 行きつけの中華屋で注文したラーメンを待ちながらぼんやりと厨房の賑やかさを見ていたその視線を、お手洗いなり店員を呼びに行くなりするのであろう別々の女性が計3回横切った。そのたび、どんな人かなとホンの一瞬視線でその様子を追い、再び厨房を眺めるだけの時間へと戻る。若い人だな、髪長いな、歩くの早いな、とそれぞれありきたりな雑感が浮かんだその中で、3人に共通している印象がひとつだけあった。「脚長いな」である。

 その3人の女性はたまたま皆スカートを履いており、ハイヒールではないブーツも履いていた。また、上半身は裾丈の短い服を着ていたため、スカートのウエストベルトが視認できた。脚が長く見えた最大の理由はそのウエストベルトの位置だ。腰骨でもなくウエストでもなく、幅広のウエストベルトの上端は肋骨の高さにまで達していた。股関節や腰骨の位置は厚手でボリューミーなスカートのシルエットの内側へまったく見事に隠れており、つまりウエストベルトの位置だけが上半身と下半身の境界を意識させる唯一明瞭な視覚的情報源になっていた。それは5:5どころの比率ではない。下半身の長さが7、上半身の長さが3。仮に身長に対して脚のみの長さがこの比率に達していたならおそらく陸上記録は大幅に塗り替えられるだろうが、さておきこの比率は本人の体型とは一切関係ない数値だ。日本人の体型(特に身長と部位の比率)もどんどん欧米化しているが、それでも皆服を脱いでしまえば概ね見知った比率に収まっている事は間違いない。3人の女性も服を脱げばきっと似たような体型比率であるはずだ。

 ことセックスにおいて服を脱いだら「騙された!」と言う輩は未だそこここにいる。おっぱいが大きいだの尻が小さいだのいちいち体型の好みで騒ぐのは馬鹿のやる事と決まっているが、その一方で着衣の状態から実際の体型を予測するのが難しいのも事実だ。良いセックスを期待するあまり確証バイアスが掛かっている心理を抜きにしても、そしてお国柄別の平均的な体型の傾向という既知の情報をわかっているにも関わらず、人は衣服によって作り出される「印象上の身体の分割線」に騙されやすい。

 例えばハイレグを着る事で膝から股関節への見かけ上の長さが延長されたり、Tバックや切れ込みの激しい水着状の衣類を着る事で腰肉の一部を尻の膨らみとして認識させる事ができるのは読者の皆様も視覚的に経験していると思う。これらの現象はハイヒールを履いて実際に腰の位置が高くなるのとは違い、当人のボディラインはまったく変化していないのが要点だ。それどころか胸の谷間を演出するような肉を寄せる工夫すらしてはおらず、ただ衣類から受け取る印象のみで自らのボディラインを操っている。

 筆者はこの工夫を、騙した・騙された論で語りたくない。セックスというコミュニケーションを楽しむのに体型の好みなどというものは些細なわがままでしかない。お互いの体型を知らない同士がセックスするところまで歩み寄ったその相互努力を思えばそれを台無しにするような好みの押しつけがいかに損であるかは明白だ。むしろ、その着こなしによって相手を目に留めるきっかけが生まれたのだから感謝したって良いぐらいだろう。

 筆者は今後もこの錯覚を大いに受け入れ楽しんでいこうと思っている。それでは今回はこれにて。


 2022_01_20


 ラブホテルは基本的に24時間いつでも利用できる施設だが「ラブホテルに行く=夜間に利用するもの」という暗黙の了解は未だ根強いようだ。確かに平日であれば学業なり仕事なりを済ませて夕方から会う流れにせざるを得ないし、休日に会う場合も日中はレジャーなり食事なりに出掛けるのが一般的なデートプランではあるので、セックスの時間が夜間になるのはある意味当然の時間配分とも言える。また、セックスして疲れたらそのまま寝たいという欲求や、せっかくラブホテルに行く(というコストを掛ける)なら休憩ではなく宿泊でのんびりしたいという欲求もあるだろう。

 だが、本来ラブホテルに行く目的とはそこでセックスを楽しむ事そのものにある。セックスして疲れたり眠くなったりするのは個人の体力と行動選択の話であって必ずしも睡眠をワンセットで考えなくとも良い。一日の予定の途中にセックスがありセックスしてから更にどこかへ出掛けるというプランもまったく自由だ。これはラブホテルの利用形態に休憩(休息)コースが古くから存在している事からも明らかであろう。

 セックスを日中から行うつもりでラブホテルを利用する観点を持てば、宿泊プランばかり利用しているうちは気付かない利点が見えてくる。今回はそのあたりに触れてみよう。

日中は利用料金が安い

 都市部と地方で数千円の価格差はあるがラブホテルで一泊するには平均的に8,000円前後が必要となる。ラグジュアリーなラブホテルや豪華な部屋を選べば10,000円を超え、最高ランクの部屋であれば20,000円以上する場合もある。一方でラブホテルの日中プランには「フリータイム」というコースが設定されている事が多く、短ければ4時間長いものでは11時間の滞在で概ね5,000円前後という価格帯が設定されている。利用時間以前にまず金額だけで2倍近い差がある事実は、特にセックスという目的に対しラブホテルを「使わざるを得ない」人達にとっては絶対気にするポイントだろう。

日中は空いている

 ラブホテルを使っていて非常に気まずい瞬間のひとつは、到着してイザお楽しみと思ったら満室で入れないというケースだ。そのまま待機スペースで空室を待つにしても別のラブホテルへ向かうにしても決して「まあ仕方ないよね」だけでは済まされないヤっちまった感に大量の冷汗をかいた経験がおありの方もいるだろう。実は宿泊であれば予約可能というラブホテルも珍しくはないのだが、多くの場合そのチェックイン時刻は20時~22時と一般的なホテルと比べてかなり遅い時間帯になっている。デートプランとしてこの時間帯の予約に合わせて行動するのは意外と難しいものだ。そもそもこの時間帯は当日の宿泊受付開始時刻でもあるので最も混雑しやすい時間帯でもある。敢えて19時頃に休憩プランで入室し延長ついでに宿泊プランへ変更するという技もあるのだが当然宿泊プランと休憩プラン両方の料金が必要になる。

 20時~22時が最も混雑する時間帯である理由は宿泊客が集中するからである。ということは宿泊客がチェックアウトする時間帯である10時~12時とはつまりラブホテルが最も空く時間帯だ。日中と言うか午前中であるこの時間帯を狙ってラブホテルに行けば、もし到着時点で満室であってもチェックアウトあるいは清掃の済んだ部屋がすぐに空く。筆者は行く先々での満室に振り回され最大6軒のラブホテルを彷徨った経験もあるが(4軒目で笑いが消えてからは地獄のような雰囲気だった)、これまでに日中のフリープラン利用で訪れた際の最大待ち時間はせいぜい15分程度だ。しかも、満室でもちょっと待つだけで必ず入室できるという確信があるのでまったく気持ちが焦らないのも地味にありがたい。満室で宿泊できずラブホテルを探すあの胃が突き上げられるような気持ちは下手するとその日のセックスで勃起しないという事故すら引き起こす。

日中なら眠くなりにくい

 セックスを寝る前に行うというのは一日出歩いた疲れと夕食や入浴を済ませた眠気を抱えながらボンヤリした心身でセックスするという状態であり、パートナーとの素敵なひとときを楽しむというセックスの素晴らしい一面にまったく適していないと筆者は考えている。セックスに対する恥ずかしさや特別な行為を最後に取っておくという感情的な理由、あるいはセックスは疲れるので最後にしたい等の理由も個々にあるとは思うが、眠気がセックスの実感を弱め素敵な時間の思い出を薄めるのだけは確かだ。実際のセックスであまりにも眠くなってしまい仕方なく中断したり、パートナーがいつの間にか寝息を立てていたなんて話も珍しいものではない。

 こういった問題も日中のセックスであれば半ば自動的に解決する。午前中からのセックスであれば眠気に翻弄される事もなく、あるいは午後から始めたセックスを経て夕方に多少寝落ちたとしても夜までに遊べる時間はまだまだ残っている。時間単価の高い宿泊プランの大半を寝て過ごすのと割安の日中プランをフル活用するセックス、どちらの費用対効果が高いかは一目瞭然だ。

日中は独特の背徳感がある

 セックスは夜に行うものという暗黙の了解には昼間のセックスにちょっとした背徳感を与える効果がある。都会のラブホテルであれば外界の喧騒が漏れ聞こえてくる雰囲気でのセックスに「世間の人はセックスなんかしていない時間に私達は楽しんでいる」という興奮を憶えるという話も聞く。静かなラブホテルなら窓を覆う目隠しの戸板をホンの少し開けて光を取り込めば同様の効果を感じられる。

 セックスの興奮要素のひとつに、本来であればセックスしている場合ではない場面での行為に興奮するという性癖がある。この性癖ではセックスしている場所・状況・時間帯等が興奮要素に挙げられるが、要するにセックスしている場合ではない=他の要件があるのにセックスしているという状況であり、多くの人間が活動的である時間帯=日中に要件というものは集中する。この前提を各々無意識に理解しているからこそ、何ら要件を抱えていなくとも(つまり暇な状態でも)昼間にセックスしているというだけで興奮してしまうのだ。

 ただ、この背徳感についてはコロナ渦の影響を受けて多少薄まっている可能性がある。在宅勤務や自宅を仕事場に変更した等のきっかけで夜間以外の時間帯にセックスする機会が増えた事は統計で見ればおそらく間違いないからだ。


 以上の通りラブホテルの日中プランを利用するメリットはいろいろあるのだが、特に大学以上の学生カップルは紹介したメリットを存分に享受できる事と思う(社会人と比べて比較的収入が少ない代わりに日中の行動はある程度自由が効く)。まあ、そもそも夜はしっかり寝る方が良いので、ラブホテルを利用するしないに関わらず日中あるいは夜遅くならない時間帯でのセックスを強く推奨する。それでは今回はこれにて。


 2021_12_18


 筆者はかねてより前立腺でのドライオーガズムに憧れながらも自己開発にことごとく失敗し続けてきた。今回、あるきっかけで改めて開発に着手するに至り、そして初めてゲイ向けの前立腺攻め風俗へ行ってみた。体験談は別の機会にでも書くとして、今回は開発メモを兼ねて新たに判明した情報と感覚を文字にて記す。

・筆者は直腸の横ヒダが大きく、20人に1人ぐらいの大きさとのこと。前立腺を攻める際、この横ヒダに過度の圧がかからないよう注意する必要があり、ヒダが大きい筆者なら一層注意すべきだという事になる。

・体質的に前立腺へのアプローチそのものは「Easy」である。ただし筆者が前立腺の感覚を掴むまでは的確に刺激できる人の手を借りる方が開発は早いだろう。

・「ここが気持ち良くなるの!?」という感覚的な体験としてはほぼ初体験だった。おかげで、今までの開発で快感として得ていたいくつかの感覚は、前立腺攻めとは違うものとして明確化された。

・前立腺への快感が続いている間、射精前のチンコの根本の奥にじゅわーっと快感が溜まっていく感覚に似たような、しかし初体験の感覚があった。この快感は圧迫による多少の苦しみと並行している。苦しみからつい呼吸を止めて我慢してしまうが、その反射に耐えて深い呼吸を行うと明らかに快感が増す。

・前立腺への圧迫に亀頭マッサージが加わっても明らかに前立腺付近の快感が増す。乳首への刺激も同様。

・グッズを使う際、グッズそのものを事前に温める事でも快感が増す。また、ステンレス製の滑らかな表面構造、余計な凹凸のないシンプルな形状等の要素が肛門への刺激を抑え、結果として前立腺の感覚に集中できる。

・一度の前立腺攻めに対し、3~4日のインターバルを設けること。強い圧迫は裂けられないため、出血がなくても粘膜を休める必要がある。

 これまでにもM性感等の店舗へは数度足を運んだが、前立腺攻めをプレイ内容と実体験の両面からこれほど納得できる形で体験できたのは初めてだ。ドライオーガズム体験という目標はまだ先の事になるだろうが、再出発の走り出しとして確かな手応えを感じた。一度目の体験は慣らしの側面もあるとのことで、近日もう一度同店を尋ねる予定である。それでは今回はこれにて。


 2021_11_30


 どうか、吐息でも、荒めの呼吸でも、うめき声でも、唸り声でも、笑い声でも、雄叫びでも、絶叫でも、淫語連発でも、何でもいいので、いま出そうになっているその声を我慢せずに出して欲しい。

 自分の喘ぎ声が恥ずかしい、相手にとって耳心地の良いものではないだろうから聞かせたくない、といった悩みを女性から相談される機会は多い。一方で男性側の悩みとしてセックス中に女性から感じている声を聞けず自信を無くすという悩み相談もある。更には女性側からも、そもそも男性はセックスで感じても声に出さないのでつまらないといった意見も出ている。こういった事例だけ見てもセックス中の発声に関するコミュニケーションの問題は、実際のところ小さな問題ではないように思う。

 セックスにおいて相手の感じている声や楽しめている事実の表明を聞けるのは喜びのひとつであり、発声する側にとっては喘ぎ声は相手を喜ばせるための手段と捉える事もできる。この場合、肝心なのはそのコミュニケーションが行われている事自体にあり、喘ぎ声の声質という要素について不安を感じる必要はない。喘ぎ声にも様々な傾向があるのは冒頭で触れた通りだが、そこにある程度の好みの差はあっても表現手段としての優劣はないのだから、恥ずかしいなら最初に「わたしの喘ぎ声はこういう感じなのでよろしくね」と同意を得るだけで良い。

 その意味では「相手の喘ぎ声にどの程度満足しているか?」という問いはそもそも自己満足の範疇の話である。もし、あなたの好きな傾向の喘ぎ声をセックス中に聞きたいなら、相手にそういう発声「も」可能かどうか頼んでみれば良いし、何度か頼んでみてそれでも無理だと言われたならおとなしくあなたが我慢すべき事だろう。

 筆者の経験でも女性の喘ぎ声が本当に多様である事を見てきた。セックス中に唸り声や笑い声やエロ漫画のような淫語を発する女性がいる事は最初こそ衝撃的だったが、それが快感や楽しみの表明であるという事実確認さえ済んでしまえば、あとはただ素晴らしい時間が続くのみだ。もっちろん、多くの人がイメージするいわゆるAV的「正しい喘ぎ声」を発する女性も少なくないし、それに対して「個性がない」などと無粋なツッコミをする気もない。

 なお、注意すべき点として、気持ち良くなっても喘ぎ声は出ないという人や、通常時は喘ぎ声が出るものの快感が高まってきたりイく気配を感じると声を抑える方が気持ち良くなれるといった人もいる。こういうタイプの人が相手の場合も、やはり事前にその傾向を共有するのが最も重要だが、もし現在進行系で「相手がセックスには付き合ってくれるし嫌そうではないけれど、なかなか喘ぎ声を聞けない」という状況なのであれば、セックス中に声を出す事について自覚している傾向があるかどうか、一度尋ねてみるのも良い。

 最後にひとつ。「喘ぎ声が好みじゃあない」という理由であなたとのセックスを嫌がったり萎えると言っている相手は、あなたとセックスしたいのではなくただオナニーがしたいだけだ(本当に喘ぎ声だけしか不満がない人は、例え苦言を言ったとしてもセックスを嫌がったりはしない)。そんな失礼な相手と今後も関係を続けていきたいのかどうか、喘ぎ声だけでなくあなたの心の声すら聞いてくれない相手とのセックスは本当に幸せかどうか、よく考えて欲しいと思う。それでは今回はこれにて。


 2021_11_30


 あなたがセックスにおける楽しみを「絶頂の瞬間、あるいは絶頂に至る快感の昂りや興奮」と捉えているなら、あなたにとってセックスしている充実感が得られる時間とは数分の出来事なのだろう。

 あなたがセックスにおける楽しみを「合体による快感を楽しんでいる時間」と捉えているなら、あなたにとってセックスしている充実感が得られる時間とは数分から数十分あるいは1時間程の出来事なのだろう。

 あなたがセックスにおける楽しみを「前戯やスキンシップから始まって事後にまったりする時間全体」とか「特定のプレイに没頭する時間」と捉えているなら、あなたにとってセックスしている充実感が得られる時間とは1時間から2時間あるいは数時間に及ぶ出来事なのだろう。

 あなたがセックスにおける楽しみを「セックスに向けて最初に顔を合わせた瞬間からセックスを終えて各々の日常に戻るまで」と捉えているなら、あなたにとってセックスしている充実感が得られる時間とは数時間以上あるいは睡眠等を挟んで一泊に及ぶ(場合によってはそれ以上の日数に及ぶ)出来事なのだろう。

 ひとつ明らかなのは、上記の例えで後者になる程セックスの充実度の内容に含まれる「関係性を楽しむ割合」が増えているという点だ。つまりセックスをどれぐらいの時間楽しんでいますかという設問に長い時間を答える人ほど、その傾向としてセックスを合体行為以外の様々なコミュニケーションにまで拡大して楽しんでいるという事になる。

 上記の例えの中でどれが良いのかは各々の価値観次第だ。正解は他人が決める事ではない。ただ、もしあなたがセックスを楽しんでいる時間の「短さ」に不満を感じているなら、それはプレイ内容の良し悪しやスタミナ不足を心配するよりコミュニケーション不足を疑う方が改善の糸口を見つけやすいかもしれない。そうして何らかの形でセックスの短さに対する不満が軽減あるいは解消された時、あなたはきっと不満が消えた事(短期目標の達成)とは別に、その改善を実現できた関係性への希望(長期展望への期待)を抱けるだろう。セックスの改善ができるというのは大げさでなくそれぐらい素敵な事と思う。


 2021_11_22


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