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 手マンに関して言えば何が正解なのか未だに筆者自身わからない。やってはいけないことならいくらでも例があるが、こうすれば必ず女性が喜ぶなどという必殺技は見つかっていないしおそらくそんなものは存在しない。女性が5人いれば5人それぞれ膣内の形状が違うしいわゆるGスポットだのポルチオだのという部位で感じるかどうかも個人差がある。結局いくつかの基本的な技を順に試していちばん気持ち良く感じてくれる技と部位の組み合わせが見つかったらあとはその繰り返しで楽しい時間を過ごしてもらうという事になる。

 最近関心を持っているのはいわゆる潮吹きに必要とされる刺激部位だ。こちらがGスポットを攻めるつもりで指を動かすと「なにか出ちゃいそう」あるいは「漏れちゃう」と言われて中断するケース、潮吹き可能だという女性に言われた部位を刺激して「おかしいなー何かズレてるかも」と失敗するケース、どちらも筆者の指感覚ではGスポットから1cmと離れてはいないのだが女性の体格や膣の形状奥行き、おそらく他にも理由が重なっていてなかなか上手くいかない。

 筆者は男にしては指が細くTwitterアカウントのヘッダー画像のとおり指先の肉も少ないためそもそも手マン向きではない指をしていると自覚している…と書くと手マンが上手な女性に失礼かもしれないが、これまでにお会いした数人の女性からどこか針にも似た鋭い痛みを感じると言われたことがあり、深爪しててもダメなものはダメだと反省したものだ。余談だが最近Twitterでバズった画像に「高速の指抜き差し手マンで膣内を引っかかれる激痛が恐い」的なものがあったがあんなものは高速だろうが低速だろうが爪も指の角度もすべてアウトなので画像ツイート主の恐怖には心から同意する。

 ところで手マンが難しい理由は要するにどんな技を憶えたところで女性が気持ち良く感じられなければ何の意味もないという点に尽きる。しかし一方でコレだけ憶えておけば大間違いだけは犯さずに済むという傾向も見つかっている。そのひとつが「膣内の快感は摩擦ではなく圧迫によって発生する傾向が見られる」というものだ。手マンで再現するなら膣内に挿れた指を一切抜き差しせず指を曲げる動作のみで膣壁の一点を圧迫することになるが、この時指先に近い関節ほど曲げ量を減らす(逆に言えば指の根元だけを曲げて指全体を振る)ように動かすことで摩擦を生じさせることなく圧迫することができる。指のすべての関節を均等に曲げると指先と爪が対象を引っ掻く動きになってしまうことはご自身の指で試してみれば一目瞭然だろう。

 この動きを実際にセックスで行った時の衝撃はなかなかのものだ。膣内に挿れた指を抜き差しせず曲げ動作だけで刺激しているあいだ外見上はまったく動いているように見えない。抜き差しの動作がないから愛液の水音も掌が股間に打ち付けられる音もない。にも関わらず女性は快感に身を悶えさせ腰をくねらせ始める。指を曲げる動作には速さすら無用で秒間2回程度の圧迫を淡々と続ければそれでいい。膣内で感じられる女性ならこれだけで延々と快感を楽しんでくれるし中イキできる女性を複数回の絶頂に導くことも決して無理な話ではない。

 指は膣内に入ってくる異物としてはチンコに比べれば概ね細く短いため太さを原因とする痛みを感じにくいという利点があり、膣内の気持ち良い部位を圧迫されるならチンコよりも指の方が痛みも違和感もなく楽しめると言う一部女性の意見はもっともだと思う。そもそもチンコで存分に快楽を楽しめるのはセックス経験を重ねた先にある到達点のひとつだから、もしこの手マンが上達して「チンコの挿入よりこっちの方が気持ちいいかも」なんて言われても男性諸兄は落ち着いてチンコの使い方のレベルアップと今後のセックス内容向上に精進すればよろしい(し、手マンで充分に感じてもらえればチンコでも感じてもらいやすくなる)。

 激しい手マンで女性が感じるのはアダルトビデオにおける演出に過ぎないという話を表面上受け入れても、指を激しく動かした方が気持ちいいはずだという思い込みから脱せない男は未だに存在する。パートナーが「激しく動かされた方が気持ち良い」とハッキリ言わない限り男性諸兄はその妄想をきっぱり捨て去らなければならない。男の勝手な思い込みを押し付けられたところで女性にとっては悪夢でしかないのだ。それでは今回はこれにて。


 2018_10_20


 筆者が最近興味を持っているエロプレイに「脳イキ」というものがある。2018年初頭、あるネット番組でこの言葉と実際のプレイの様子が紹介されて以降、興味を持った人達の間で静かな流行として広がっている。また、夏頃からは自称脳イキ師達の「アイツのやり方は間違っている、俺のやり方こそ正しい」みたいな小競り合いも見られるようになり、良くも悪くも脳イキ界隈が活性化しつつあるという感じでおもしろい。

 どうやら、そのネット番組で脳イキが紹介されたのはほんの数分で、具体的なプレイの流れやノウハウの説明はなかったみたいだが、本気で知りたい人達には先駆者によるセミナーなどちゃんと学べる機会もあるため、否定しあっている脳イキ師のどちらかが実際インチキだと決めつけるのはちょっと焦りすぎだ。しかし、方法論での小競り合いが起きるということは、少なくとも各々の持っている技術に食い違いがあるということは間違いないだろう。

 こうした状況を見て、筆者は「じゃあ脳イキ体験者は実際何をされてイってるんだ?」という点に興味が湧いた。方法論ではなく受け取る側の捉え方こそが重要だと思ったのだ。そこでTwitterで募集をかけたところ計9名の女性から実体験のお話を伺うことができたので、今回はそのまとめをお伝えしたいと思う。以下、さっそく女性達の体験談を列挙する。
(テキスト量が多いのでどうぞゆっくりご覧頂きたい)

◆ Aさんの場合
【脳イキの手段】
 通話による音声・脳イキ系の動画視聴。会話でイく場合は、Aさんにとって性感を感じたシチュエーションを思い出すよう、そしてその記憶を強くイメージするように誘導されることで、絶頂に至る。

【快感の程度】
 セックスは未経験だが、オナニーで得られる快楽を遥かに上回るもの。終わった後に立ち上がれなかったほど。オナニーでの絶頂は脳イキに比べれば静かなもので、脳イキの快感はどんどん気持ち良さが強くなる。

【疲れや体力の消耗について】
 最初の頃は筋肉痛も起きるし喉も枯れるしで、かなり大変だった。激しくイキ続けなければ、それほど疲れない。

【その他】
 最初の頃に観てそこそこ良いなと思っていた動画が、脳イキ達成後にはめちゃめちゃ気持ちよく観れるようになった。特にお気に入りのセリフをリピート再生できるので動画は最高。通話はセリフの自由度がある代わりに繰り返しちょうどよい言葉だけを聴くことは難しい。動画と通話、それぞれに良い面がある。
 また、聞いたとおりに想像しなくても、自分好みの妄想を挟み込むことで一層気持ち良くなれる自由さが楽しい。


◆ Bさんの場合
【脳イキの手段】
 通話による音声での導き。

【快感の程度】
 寝る直前や寝起きに感じるような、ヌルめの湯にまったり浮かんでるような浮遊感に似た快感。

【疲れや体力の消耗について】
 体力の消耗も感じるし筋肉痛が残るが、むしろ脳に負担を感じる。何日も連続でやるのは無理で、息抜きが必要。

【その他】
 一度「指パッチン」の音で感じるプレイをやって以降、同じような音を聴いて反応するようになった。導くのが上手かった人と連絡が取れなくなって、今では下手な人が相手だと満足できない。また、相手に対する好意がないと、脳イキはできても精神的満足感を得にくい。
 気持ちよくさせてもらう受身の態勢ではなく、気持ちよくなる努力、精神的ワクワク感、自分なりの想像力を併用する必要がある。


◆ Cさんの場合
【脳イキの手段】
 彼氏との通話。罵倒されることで快感を得て絶頂する。もともと好きな人の声で気持ち良くなれる感覚はわかっていたが、プレイとして試してみたところ脳イキを達成した。

【快感の程度】
 入力されてくる様々な刺激を自分にとって気持ち良く感じるというモードに入ることで、声の振動・罵倒されて惨めな自分など何でも快感になる。直接触れる快感に比べて、触れない方が気分が高まりやすい気がする。ただし、結果として得られる快楽の方向性は、セックスでも脳イキでも変わらない。むしろ、通常のセックスの方が満足するまでの過程に充実感がある。

【疲れや体力の消耗について】
 めちゃくちゃ疲れる。筋肉痛にもなる。

【その他】
 意図しないタイミングで脳イキが起きるので困る場合がある。好きな声質のツイキャスを聞いてて発動したり、キュンとくる感じのツイート見た時、好きな人が使ってるのと同じボディーソープの匂いを嗅いだ時など、割といろんな場面で来てしまう。


◆ Dさんの場合
【脳イキの手段】
 パートナーによる首絞め。脳の酸素不足が起きることで、腰を中心として全身に痙攣とゾワゾワした快感が生じて、絶頂に至る。

【快感の程度】
 言葉で言い表せないほど強い快感。酸欠ではなく気持ちよすぎるのが原因で失神することもあり、意識が戻ったら呼吸と精神が落ち着くまでパートナーに抱きついている。強い快感だけでなく、弱めに首絞めされることで甘い快楽を感じることもできる。いろんなプレイをしたが、この首絞めだけが突出して気持ち良い。普通のセックスも気持ち良いけれど、底まで沈んでいくような深みを感じない。

【疲れや体力の消耗について】
 イった後は10分ほど身動きが取れないぐらい疲れる。また、子宮が筋肉痛になり3日間ほど鈍痛が残る。

【その他】
 オナニーなど日常的な性生活で不完全燃焼してしまうようになった。首絞め脳イキで存分に楽しんでおり、パートナーもフェラ等で満足していることもあって、今では普通のセックスはやらなくなってる。


◆ Eさんの場合
【脳イキの手段】
 動画やボイス投稿サイトでの音声視聴で身体が震えるのを体験。繰り返す内に快感を得て絶頂を達成した。

【快感の程度】
 好きな音声を聴いていると腰や身体がガクガクしてくる。勝手に声が漏れて口が閉じれない。音声の内容が彼氏とのことを想像できる内容だと一層興奮する。オナニーの鋭い快感と違って、脳イキにはふわふわと浮遊感を伴う快感がある。
 セックスは未経験だが、音声で身体を触られているシチュエーションを言われると、まるでその部位を本当に触れられているような錯覚を感じる。むしろ、妄想は無制限なので好きなだけ感じられる自由さがある。

【疲れや体力の消耗について】
プレイ後にそのまま眠くなる事が多く、体力消耗を実感している。

【その他】
 脳イキプレイをする場面ではないタイミングで、相手は脳イキさせるつもりじゃなくても、私だけ勝手に気持ちよくなってしまう事がある。


◆ Fさんの場合
【脳イキの手段】
 彼氏とのエロイプ。彼氏の声で膣を締めるよう誘導されることで快感が高まり絶頂に至る。

【快感の程度】
 セックスで限界までイった時と同じぐらいの快感を得られる。もともと自分で膣を締めることで快感を得ることが可能だったが、これを彼氏の誘導でパワーアップさせられた印象。上手くいけば、深呼吸するだけで絶頂に達する場合もある。
 普通のセックスも好きだが、パートナー共々エロイプが性に合っており、脳イキプレイにとても満足している。言われる言葉の内容によっては、通常のセックスを遥かに上回るほどイく場合がある。

【その他】
 「触りたくても絶対に触るな、そのままマンコ締めてイッてみせろ」と言われてイッた時、腰が勝手に動いてセックスで深くイク時と似た感じになったのが驚き。
 とにかく精神的高揚感をどれだけ得られるかが大事。そのための言葉選びがとても重要。


◆ Gさんの場合
【脳イキの手段】
 性器以外の刺激をOKとするなら、ほぼ全身どこでもイケる。舐めるふり、見つめられる、電話で名前を呼ばれるなど。髪の先端付近を触られることでも快感を感じたりする。
 特に印象に残っている特徴的な部位が鎖骨で、もともと触られて気持ちよかったが、鎖骨を舐められてイけた経験がそれ以降の様々な脳イキのきっかけになっている。

【快感の程度】
 快感の強さとしてはセックスと変わらず、セックスと同じようにその日の体調やプレイ内容、没頭度合いなどで得られる快感は増減する。とはいえ、やはり性器での絶頂が本番で、脳イキは前戯という認識。肉体的な快感と精神的な幸福感という違いがある。
 例えるなら「寝起きに崖から落ちる感覚」が快感の質に近い。あるいは、洗濯機で回る洗濯物を眺める、時計の秒針を眺める、バイノーラル録音の生活音を聞く、みたいな気持ちよさという感じ。

【疲れや体力の消耗について】
 疲れはほとんどない。それはそれは幸せな気分で眠りに落ちるので、長時間のプレイで睡眠が削られていても翌日はスッキリ目覚める。

【その他】
 これは脳イキの快感で、あれは肉体的な快感だ、といった分類が自分の中で曖昧なものになり、もはや分類する意味はなく、セットで楽しむようになっている。


◆ Hさんの場合
【脳イキの手段】
 キス、目を見つめられる、耳元で囁かれる、フェザータッチ、首を吸われる、乳首愛撫など。上手くいけばスパンキングでも達する。

【快感の程度】
 いろんな手段で絶頂を感じるが、脳イキまでいかなくても子宮がぎゅっと締まり背筋が沸き立つようにゾワゾワして極端に脚に力が入らなくなる。
 相手からの刺激→脳→子宮という順序で快感が生じると考えていて、多分この「気持ちよくなろうスイッチ」の切り替えが私は割と上手いのかなと思う。

【その他】
 中イキしたり感じるためには相手に無防備になることが必要と言われるが、それに近いと思う。大好きで信頼してるからこそ脳イキできる。多分ワンナイトの相手では絶対に無理。
 彼氏が隣に座っただけで発動することもあり、動いたり喋ったり話しかけられるとそのまま止まらなくなるので、目をつぶって呼吸を整える意識をして静かにして…座禅でもするみたいなイメージ。


◆ Iさんの場合
【脳イキの手段】
 彼氏とエロイプしていて「触らずにイケるか」を試すことになり、そのセックスを思い出したらイけた。思い出した記憶と妄想のごちゃ混ぜ。エロイプの音声ではなく、妄想内での彼氏のセリフによって導かれた。妄想ではない実際の声かけでも脳イキできる。

【快感の程度】
 妄想なので自分の精神状態に的確なセリフをいくらでも再現できる。膣内壁が擦れあい、まるで挿入されているような快感もあった。脳内のGスポットを妄想で刺激するイメージ。また、実際のセックスでの中イキ体験の凄さも妄想する際に一役買っている。(膣以外の感覚がなくなり、痙攣が始まって意識が飛ぶ)

【その他】
 妄想している同じ言葉でも、彼氏以外に言われたらと思うと気持ち悪いだけ。

 ◆◆◆

 いかがだっただろうか。各々が等しく「脳イキしました」と言っているプレイの内容がこれほどまで幅広いものになっているとは、筆者もインタビューしてみるまで想像できなかった。こうなると、一般的なセックスで行うとされる行為以外のすべてが脳イキに含まれると言っても良い。「性器に触れずとも脳が勘違いしてイってしまう」というのが脳イキの定義ならば、インタビューに応えてくれた彼女たちの体験は全員まさしく脳イキだった。

 では、脳イキに正解はないのだろうか? これについては今のところ、脳イキ=各々が創意工夫して楽しむ幅広いプレイであり方法論を統一できるようなプレイではない、と考えるのが良さそうだ。脳イキ師達が成功させた各々の手法はどれも間違っているわけではなく、単純に成功したその女性に対しては効果的だったという結果論で正しかったのだ。女性が何を好むかという個性が多岐にわたる以上、脳イキ達成への導線も同じだけ多岐にわたるはずで、そう考えると脳イキ師のテクニックは今後細分化していくのが自然な流れではないだろうか。「アイツの方法も俺の方法も、それぞれ相性が合う女性が居る」というわけだ。

 何より、他の愛撫とまったく同様に「相手にとって好ましいシチュエーションを上手く妄想させられるよう誘導するための深いコミュニケーションが快楽の鍵になる」という点が真に重要だと理解すれば、脳イキに導こうと男性が頑張ることはコミュニケーションを図る良い訓練になり得るだろう。幸いにして、女性は男性よりも想像力が豊かだと言われている。ならばその想像力を後押しするような言葉を見つけられればもはや成功は目前のはずだ。導く側に与えられたこのアドバンテージを活かせるよう、諸兄の健闘をお祈りする。
 それでは今回はこれにて。


 2018_09_14


 筆者が知る限り「愛撫されている間、自分の身体を自分で刺激するのはダメ」と考えている人は少なくない。実際こちらが愛撫している最中、自身の身体に触れている女性にはほぼ会ったことがない。言い換えると、愛撫されるならその刺激だけで気持ち良くならなければならないということになる。そんなことはセックスのルールではないし、もっと気持ち良くなりたいという欲求は持っているはずなのだが、押し並べて皆、相手の愛撫にすべてを任せるという傾向にある。

 このような状態で性欲を満たすには、①愛撫の腕前を相手が満足するレベルまで引き上げる ②相手にも協力してもらって快感の総量を増やす、このふたつの方法があると思うが、筆者が読んできたセックスハウツー本では②の方法を肯定し推奨しているものを目にしたことがない。愛撫する側が頑張るばかりで、「相手と一緒に快感を引き上げる方法」は大変に軽視されている印象だ。

 この件についてツイッター等で意見を頂いたところ「自分で刺激しちゃうと、相手の愛撫が下手だと言っているようで気が引ける」「普通の愛撫では足りない貪欲な人だと思われたくない」といった遠慮があるようで、そのうえ「愛撫されるのと同時に、自分でも刺激したいと思う場面はある」という欲求不満も散見された。そういう不満をセックスする相手と相談してない状況は実によろしくないと筆者は思うが、多くの人にとってその相談は恥ずかしかったり避けたりするものであるようだ。

 しかし、この問題を①の方法で解決するのは大変なことである。だいたい、オナニーで知り尽くした自分自身の性感帯とその弄り方を、例えパートナーとはいえ他人の手による愛撫が上回るというのがなかなか無茶な事ではないか。「愛撫で与えられる快感が、パートナーにとって最高の刺激になったらいいな」という理想もあるだろうけれど、それはパートナーと何度も身体を重ねていつかやっと到達できるレベルのコミュニケーションの結果であり、セックスへの不満を相談できない同士で実現させるのは極めて難しいことに思える。

 愛撫を施した相手が大いに感じて何度も絶頂に達したなら、それは確かに素晴らしいことだろう。だが、その理想の根底に「愛撫で相手をイカせなければならない」「相手から施されることに不満を言ってはいけない」などの先入観が溜まってはいないだろうか。満足することと絶頂することはイコールではない。愛撫でイカなきゃならないなんてルールもない。セックスの序盤からしてそんな高みを目指していては、それ以降に控えているいろんなお楽しみタイムにいつまで経っても進めないではないか。愛撫は最低限「本番の感度をきちんと高める」という目的を達成すればよろしい。(そもそも多くのカップルにおいて本番の感度をきちんと高める愛撫それ自体が足りていないのだから、当面の目的はこれで充分だ)

 さて。それでも少なからずの人は、愛撫で相手をイカせたい(またはイカされたい)という欲望が残るだろう。筆者も愛撫での絶頂を目指しちゃダメだと言いたいわけではないので、最後にアドバイスを贈ろう。それは「相手のオナニー方法を教わり、それを真似して、相手に追いつく事から始めましょう」だ。どこぞの愛撫技を身につけるのではなく、パートナーがオナニーするのと同じ状況を再現できるように頑張るわけだ。例えば手マン・手コキという行為をマネる際、あなたの手を「普段パートナーがオナニーしている時の手の向き&位置」と同じにする、ということである。筆者の経験上、これを意識するだけで相手の反応は良くなる(し、手コキされる快感も向上した)。相手の正面に座する以外にも愛撫のスタイルがある。それでは今回はこれにて。
 2016_09_09


 誰が決めたか知らないが、セックスにおける膣内の潤滑については「とにかく濡れさえすれば準備OK」「濡れ度合いが激しいほど良い」などの意見が男性の間では広く認識されている。あるいはそこまで断定的でなくとも「濡れないよりは濡れたほうが良いんですよね?」ぐらいの認識は、ほとんどの男性が持っていると言えるだろう。

 ここで改めて考えたいのは、一体その良し悪しを誰の視点で判断すべきか? ということだ。膣内の潤滑が充分であることは男女共に快感を得るため必須だが、潤滑不足で無理やり合体すれば痛くなるのもまた当然の話で、しかも粘膜は摩擦に弱く怪我も起きやすい。単に湿りを帯びた状態と、セックスに適した状態まで潤っているというのでは、まったく話が違う。潤滑不足で痛みや怪我をより被りやすいのは女性だということも忘れてはならない。

 また、濡れるという現象も何を持って充分だと判断するのかが大事だ。潤いは合体までに分泌される愛液の量だけで決まるものではない。粘度が低くサラサラとした愛液の体質の女性なら、どれだけ膣内が潤ったとしても摩擦痛を抑えきれないかもしれないし、ねっとりとした愛液が分泌される女性でも性交中の分泌が足りなければいずれ潤滑不足へと至る。そもそも愛液は性交中に体外へ流れ出たり徐々に乾いたりして減っていくのだから、挿入直前の濡れ度合いだけを気にするのではなく、性交が終わるまで潤いが保たれるような状況作りを目指すべきだろう。

 さらに、コンドームを使う場合「ギシギシ感」とでも表現するようなゴム特有の擦れ感が女性に生じる。これはコンドームの素材、チンコへのフィット具合、そして女性自身の濡れ度合いや感覚の違いによって、女性それぞれに大きな感覚差が生じているそうだが、その擦れ感を「不快なもの、あるいは痛み」として感じ取っている女性が少なくないことは知っておかなければならない。

 さて。ではこれらの問題について、どうすれば改善できるだろうか。手段は複数あると思うが、今回筆者からは「補助グッズの使用」を提案したい。ひとつはローションの併用、もうひとつはコンドームの選択だ。

 まずはローション。愛液の粘度と分泌量は個人差があり、粘度の高い愛液が分泌され続けるよう体質・状況改善を狙うのは難しい。より多く濡れさせるために男性が愛撫の技を極めるなんてのも簡単ではない。しかし挿入前にローションを塗ることは確実な効果があり、その効果が足りなくなってきたら途中で塗り直せばいいので持続も可能だ。それからコンドーム。特に男性が気にしがちなゴムの厚みにとらわれることなく、女性の体に優しいものを選ぶことで、これも物理的に改善可能だ。具体的には「薄いゴムほど伸縮の余裕がなくギシギシ感が増す(0.01mm、0.02mmのコンドームが特に痛いという女性もおられた)」「素材の違いでも摩擦感に差がある」等が女性から教わった情報だ。

 これらの提案に基づく筆者のお勧めアイテムを紹介して今回の記事は終わろう。

セックス専用ローション「ラブスライド」
 ペペとかアストログライドとか試して行き着いた、性交用に特化したローション。これに切り替えただけで女性から「なんか上手くなったよね?」と言われた事があった(おそらく摩擦感が低減したのだろう)。ローションの差がセックスそのものの楽しさも左右しかねないという一例だ。
販売元サイト:http://www.lovecosmetic.jp/
商品説明、通販URL:http://www.lovecosmetic.jp/stat_search/itcd94795_list3.html

コンドーム「SKYN」
 フォロワーさんに是非と紹介され、実際に使ってみて「擦れ感が全然ない!」とお墨付きをもらったコンドーム。少なくともお勧めした人達全員が良いと認めてるナイスなアイテムだ。標準的なコンドームと比べてもかなり厚いが、薄さをウリにしているコンドームとは違った「充分イケる快感」を得られたという点も良い(一般的には厚みが増せば男性の得られる感覚が鈍くなる)。
通販URLは下記サイトに各種リンクあり。5個入りと10個入りがある。
販売元サイト:http://www.fujilatex.mobi/pc/products/skyn/index.html

 セックスの改善は己の自信にもつながる。数千円の投資でこれだけ大きなリターンを得られるなら筆者は大変お買い得だと思うが、いかがだろうか。読者の皆様の良きセックスライフを期待しつつ、それでは今回はこれにて。
 2016_06_26


筆者は愛撫の技を知ってもらいたくて図解画像をツイートすることがある。その中でも乳首愛撫の技をまとめた画像は比較的多くリツイートされる傾向にあるが、最近この技に対する女性からの「こんなことされても嬉しくない」というニュアンスのツイートが少しずつだが増えている(リプライではないツイート含む)。愛撫で得られる快感の強さは基本的には受け手の感度に左右されるので気持ち良くないという意見が出るのはわかるが、「ただ痛いだけ」「こんなことをする男は女性に嫌われる」といった嫌がる人も少なからずいるという現象については、愛撫において何らかの間違いが生じているのではないかと心配になった。

そこで、今回は女性に対して行う乳首愛撫に的を絞り、基本的には快楽を得られるものだという前提に立って、なぜ否定的な意見が出てくるのか、それを検討しようと思う。まず、考えられる原因を以下に列挙してみた。

技を使う側に原因があるケース
力加減を誤っている:
乳首愛撫ではできるだけソフトに触れることが重要だが、触れる力が強すぎて、快感を通り越し痛みになってしまうというもの。多くの女性の意見から、大抵の原因はここに帰結しているように思える。また、男性が愛撫する場合、男の感覚では最弱の力加減だとしても、それが女性にとってはそこまで弱く感じられないという事もある。限界以上に弱く触れる工夫を考えたいところだ(例えば衣類の上から触れる)。

指先の形:
男性の指先は、女性に比べれば皮膚が硬くガサつきが強い。つまり、もし女性と同じ力加減で触れたとしても、刺激が硬質で鋭くなりやすいと言える。指先を含めた手の平を柔らかくしたければ男性もハンドクリームを使うと良い、というのは複数の女性から教わった工夫の一例だ。また、指の肉だけでなく爪も大事なポイント。モテるためのノウハウ本には「セックスの際、爪は短く切ってあるべき(本によっては常識とも)」と書いてあるものが多いが、ヤスリがけまで推奨している本を見た記憶はあまりない。指先全体へ意識を広げたいところだ。

技が再現できていない:
女性にとって適切な力加減で触れられれば、少なくとも痛みは起きなくなる。しかし、技が上手くなければ快感の刺激もまた起きない。技は相手に合わせて調整するものなので、パートナーに対して最適化されているかどうかは、気持ち良く感じられない原因になり得る。

技を受ける側に原因があるケース
感度が高すぎる:
これも比較的多く見かける意見だ。いったい誰と比べて感度が高いのかわからないが、少なくとも本人がそう思っている以上、技を行う側が繊細な刺激を心がけるべきだろう。また、感度が高い人は「だからこそ愛撫を優しくして欲しい」と相手に理解させる事が重要だ。感度が高いとだけ聞かされた男性の脳裏に浮かぶのは、悲しいかな「じゃあ思いっきり感じさせてやるぜ」という意気込みであることが多い。感度が高すぎる貴女に必要なのは、鼻息荒い強い刺激ではなく、落ち着いた優しい刺激のはずだ。

最初から乳首が痛い:
女性の身体は何らかの理由で性質が変化する場合がある。例えばホルモンバランスが変化して乳首(あるいは乳房全体)への刺激が敏感すぎて痛くなったり、母乳が出るようになって乳首の感触が変化する例がある。あるいは、相手の愛撫が下手でダメージが残っているとか、擦れたり引っ掻いてしまって傷を負ったなどの外的要因もあるだろう。こんな状態で乳首愛撫を受ければ、気持ち良くならない・痛みを感じる、というのも当然だ。触られさえしなければ痛くはないという状況で愛撫されて痛みを感じれば、愛撫そのものが嫌いになっていくだろう。

技を受けたくないという思考:
自分にとって悪い印象が残る乳首愛撫を受けたなら、同じ部位に愛撫を受けたくないと防衛するのは当然の反応だろう。そんな心境では開放的な状態と比べて当然快楽も弱まってしまう。このマイナスイメージを解消するには、改めて適切な愛撫を受けるしかない。

乳首の開発が進んでいない:
個人差はあるが、自分の乳首を性感帯として認識するより前の時期、最初は乳首を触ってもべつに気持ち良いとは思わなかったという人は多数派だ。そんな時期に乳首を愛撫しても性感が起きることはない。おそらく愛撫されても「なんだかなァ」という気分になるだけだろう。気持ち良くなるまでは愛撫ではなく開発だ、という共通認識が持てていれば話も違ってくるのだが。

技を使うシチュエーションに原因があるケース
・頻度が多すぎる:同じ部位を短時間に何度も弄れば、快感の感覚は麻痺して薄れていく。もしここで快感と共に痛みも生じているとすれば、薄まっていく快感に痛みが打ち勝ち(痛みは快感より麻痺しにくい)、愛撫そのものが苦痛になっていくだろう。これは、体を休める時間・期間を得られないシチュエーション、つまりセックスを求められる機会が多すぎる女性に起き得る問題だ。

・準備が整っていない:女性の体は男性と比べ、刺激に対して本来得られる性感を感じられるまでに、より長い時間が必要だとされている(経験的にもまったく賛同する)。また、精神的な高揚感や安心感が担保されないと身体が感じ始めない、というのも女性から多く聞く話だ。プレイに集中できない環境でも、愛撫は通じにくくなる。これらは痛みに直結する原因ではないものの、愛撫が気持ち良いものだと体感するためにはクリアしなければならない原因だ。


…以上がひとまず思いついた原因だが、このまま済ませてしまっては単なる妄想に過ぎないので、以後ツイッターアカウントでいくつかのアンケートを行い、意見を募集していく。筆者としては、ここにまだ出ていない原因も含めて、それぞれの正当性や納得度を判定するのではなく、どれだけの例があるのかという「広くて浅い」情報収集をしたい。身体の反応はまさに千差万別、統計によるグループ分けはできたとしても、いわゆる「その他」に属する理由を持つ人達を他のグループに押し込んではならないと考えているからだ。様々な例があることを知れば、原因がもっとあるのではないかという改善に向けて前向きな姿勢も生まれるだろう。

後日、集計結果がある程度まとまったところで続編となる記事を掲載するつもりだ。それでは今回はこれにて。


 2016_06_26


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T
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