FC2ブログ



 筆者が知る限り「愛撫されている間、自分の身体を自分で刺激するのはダメ」と考えている人は少なくない。実際こちらが愛撫している最中、自身の身体に触れている女性にはほぼ会ったことがない。言い換えると、愛撫されるならその刺激だけで気持ち良くならなければならないということになる。そんなことはセックスのルールではないし、もっと気持ち良くなりたいという欲求は持っているはずなのだが、押し並べて皆、相手の愛撫にすべてを任せるという傾向にある。

 このような状態で性欲を満たすには、①愛撫の腕前を相手が満足するレベルまで引き上げる ②相手にも協力してもらって快感の総量を増やす、このふたつの方法があると思うが、筆者が読んできたセックスハウツー本では②の方法を肯定し推奨しているものを目にしたことがない。愛撫する側が頑張るばかりで、「相手と一緒に快感を引き上げる方法」は大変に軽視されている印象だ。

 この件についてツイッター等で意見を頂いたところ「自分で刺激しちゃうと、相手の愛撫が下手だと言っているようで気が引ける」「普通の愛撫では足りない貪欲な人だと思われたくない」といった遠慮があるようで、そのうえ「愛撫されるのと同時に、自分でも刺激したいと思う場面はある」という欲求不満も散見された。そういう不満をセックスする相手と相談してない状況は実によろしくないと筆者は思うが、多くの人にとってその相談は恥ずかしかったり避けたりするものであるようだ。

 しかし、この問題を①の方法で解決するのは大変なことである。だいたい、オナニーで知り尽くした自分自身の性感帯とその弄り方を、例えパートナーとはいえ他人の手による愛撫が上回るというのがなかなか無茶な事ではないか。「愛撫で与えられる快感が、パートナーにとって最高の刺激になったらいいな」という理想もあるだろうけれど、それはパートナーと何度も身体を重ねていつかやっと到達できるレベルのコミュニケーションの結果であり、セックスへの不満を相談できない同士で実現させるのは極めて難しいことに思える。

 愛撫を施した相手が大いに感じて何度も絶頂に達したなら、それは確かに素晴らしいことだろう。だが、その理想の根底に「愛撫で相手をイカせなければならない」「相手から施されることに不満を言ってはいけない」などの先入観が溜まってはいないだろうか。満足することと絶頂することはイコールではない。愛撫でイカなきゃならないなんてルールもない。セックスの序盤からしてそんな高みを目指していては、それ以降に控えているいろんなお楽しみタイムにいつまで経っても進めないではないか。愛撫は最低限「本番の感度をきちんと高める」という目的を達成すればよろしい。(そもそも多くのカップルにおいて本番の感度をきちんと高める愛撫それ自体が足りていないのだから、当面の目的はこれで充分だ)

 さて。それでも少なからずの人は、愛撫で相手をイカせたい(またはイカされたい)という欲望が残るだろう。筆者も愛撫での絶頂を目指しちゃダメだと言いたいわけではないので、最後にアドバイスを贈ろう。それは「相手のオナニー方法を教わり、それを真似して、相手に追いつく事から始めましょう」だ。どこぞの愛撫技を身につけるのではなく、パートナーがオナニーするのと同じ状況を再現できるように頑張るわけだ。例えば手マン・手コキという行為をマネる際、あなたの手を「普段パートナーがオナニーしている時の手の向き&位置」と同じにする、ということである。筆者の経験上、これを意識するだけで相手の反応は良くなる(し、手コキされる快感も向上した)。相手の正面に座する以外にも愛撫のスタイルがある。それでは今回はこれにて。
 2016_09_09


B
A
C
K

T
O

T
O
P