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避妊成功率は確率で決まる…のか?

カテゴリ: 雑談  

 避妊については読者の皆様も必要に応じて手段を選択し使い分けていることと思うが、100%の避妊を保証するものがないこともまたご存知だろう。手段ごとに避妊失敗率の様々なデータが発表されているなか、どこの数値を信じるにせよ「避妊はしているけれど、もしかしたら妊娠するかもしれない」という可能性を心に抱えながらセックスしているのではないだろうか。

 今回は避妊手段の信頼度を「感覚的に」まとめてみようという試みだ。以前より筆者は避妊失敗率という数値とその根拠について懐疑的で、それはデータの信頼性を疑っているのではなく「避妊手段を確率で選ぶ意味ってあるのか?」というそもそも論的な想いに拠るところが大きい。以下、いくつかの避妊手段について書き綴ってみようと思う。

◆ ピル
 正しく使用すれば100%と言っていい避妊率を期待できる事は間違いないだろう。だが「正しく使用されなければ」避妊効果はまったく期待できない。また、男性にとってはこの避妊効果を得るための努力は女性に一任していることになるから、ピルの避妊効果を期待するというのはつまり女性が正しく服用してくれていることを信頼するのと同じと言える。これは、考えようによっては避妊失敗の確率をパートナーに知られることなく女性が独断でコントロールできる手段でもある(黙って服用を中断すればいい)。

◆ コンドーム
 正しく使用すれば98%程度の確率で避妊できると言われている。確率的に見れば優秀なように思えるが、ピルと違って女性自身が妊娠可能な状態でセックスしているので、妊娠の可能性とゴム一枚で背中合わせであることは間違いない。また、こちらは男性がちゃんと装着してくれることを信頼する手段であるから、女性視点で妊娠の心配をするならセックス中にコンドームが脱落していないかずっと意識し続けなければならない。余談だが、正しく使っても起きる2%の妊娠とは一体どういう状況で起きるのだろう?

◆ 子宮内避妊用具
 子宮内に留置した器具の効果でピルに匹敵する高い避妊率が期待できる。妊娠する仕組みそのものを抑制するという効果はピルに似ているが、最大の特徴は避妊の意識を忘れていても避妊率が維持されるという点だろう。なにしろ人為的ミスによる妊娠の可能性が発生しないのだから、忘れっぽい人にとってはこれ以上安心できる避妊手段もないのではないだろうか((避妊効果は最長5年)。ただし器具の脱落が起きる可能性があり、その際に女性自身が気づかないケースも多いようで、いざ脱落事故が起きていた場合には知らないうちに妊活を行っていることになる。なお、かつては基本的に経産婦だけしか受けられない避妊手段だったそうで、ミレーナと呼ばれる派生器具の登場により経産婦でなくとも選択可能となった手段だそうだ。初めて知り合った女性がこの避妊手段を選択していた場合、男性側がそれを知る方法は教えてもらう以外なく、これも信頼するかどうかという判断が伴う。

◆ パイプカット
 精管結紮術とも呼ばれ、現状ではおそらく男性側から自発的に行える最も避妊期待度の高い手段だ(同様の手術を女性の身体に施す卵管結紮術というものもある)。ただしこの手段でも0.1%程度は妊娠が起きる可能性があるらしい。射精しても精子が含まれていない精液が出るのみ。この方法も子宮内避妊用具と同じく避妊の意識を持ち続ける必要がないが、その代わり元に戻すのが簡単ではないという側面を持ち、独身または若い男性は選択を認められないケースもある。なお、この方法の信頼性については、オナニー等で射精させて、精子検査キットで精液に精子が含まれていないことを調べれば、一応事実確認が可能だろう。

 こうして比較してみて、避妊率という数値とは関係なく「思惑」あるいは「想定外」という言葉が避妊の期待値を大胆に左右しかねないことを皆様にも想い描いてもらえたのではないかと思う。ピルやコンドームがお手軽かつ期待値の高い避妊手段として有効であることは確かだが、ただでさえ世界各国と比較して性教育が遅れていると言われている日本でどれだけの人達がそれらの手段を「正しく使えている」だろうか。また、その運用をすべて相手任せにするという責任も決して軽いものではないはずだ。セックスを楽しむためにはバカではいられないし無責任でもいられない。読者の皆様もぜひ現在選んでいる避妊手段についてしっかり復習して頂ければと思う。
それでは今回はこれにて。

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 2018_02_15

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