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気持ち良いという感情を表に出そう

カテゴリ: 雑談  

 喘ぎ声は女性だけが発すると決まっているわけではないが性感で思わず声が出るという反応は主に女性だけの特徴である、という印象を読者の皆様も持っているかもしれない。しかし、お風呂に入ってため息混じりの安堵の声が出たりマッサージされて苦痛混じりのうめき声が出たりするように、刺激や感触の入力に対して声を発するのは性別に左右されることではない。

 聞くところによると、少なからず女性にとってはフェラしている時に男が気持ち良さそうにしているのを見れると楽しくなり、特に喘ぎ声が聞けるともっと嬉しい気分になるらしい。と同時にそういう姿を見せてくれる男は少ないという意見もよく耳にする。これに対し、性感を感じて喘ぎ声を発しない女性の割合はとても少ない印象だ。もしかすると女性の心理にも「女性は気持ち良かったら声が出るもの」という刷り込みがあるかもしれないが、実際に愛撫以前の包容やイチャイチャしている時点ですら悩ましい声を聞かせてくれるのはもっぱら女性である。

 こういう現状があり、セックスにおいて相手の気持ち良さそうな声を聞けているのは主に男性、女性が男の気持ち良さそうな声を聞ける機会はあまりないということになる。これはつまり、女性はセックスにおいて相手が気持ち良くなれているかどうか知る情報源が少ないということになる。フェラしたことがある人なら、あの動きをしながら上目遣いで相手の表情を確認するというのはなかなか難しい行為であることがわかると思うが、フェラに専念すればするほど相手の顔など見ている場合ではなくなる。となれば相手がどの程度気持ち良くなっているか顔を見て表情から読み取ることはできない。フェラで腰をのたうちまわらせて感じる男もそうそうおらず身体の様子から察することも難しい。結局相手の興奮度合いは相手の息遣いか発声、あるいは結果的に射精したことで充分気持ちよかったんだと逆説的に知るぐらいしかない。

 懸命に首と身体を動かし歯も当てないよう調整しながらフェラを続けるのは簡単な事ではない。その最中ずっと、相手が気持ち良くなっているかどうか、自分の行為が相手に喜ばれているかどうか、確信を持てないまま頑張り続けなければならない状況は辛いものがあるだろう。「きっと気持ち良いに違いない、きっと喜んでくれているはず…」そんな思い込みだけでは承認欲求も全然満たされないはずだ。フェラをして相手の喘ぎ声が聞けて嬉しいのは、相手から自分の行為を認められているという欲求が満たされるからだ。男だって女性が喘ぎ声を出すほど自信が湧くと共に相手を喜ばせることができているという満足感を得ている。筆者は女性にも同じだけの充足感、達成感を得て欲しいと思うのだ。

 これは各々の事情も混ざるが、実際に感じている性感で反射的に漏れる以上に頑張って喘ぎ声を出している女性は少なくない。セックスにおいて気持ち良すぎて声が抑えられないほどの刺激を与えられる男性は一部の上級者だけだ。しかし、そんな上級者ではない貴方の愛撫でも「私はあなたの愛撫で気持ち良く感じているよ」という想いを喘ぎ声に乗せて表明してくれているのだ。それは良い意味での演技であり、なんともありがたい話ではないか。ならば、男には演技する理由はまったくないだろうか? 相手の反応が良いと嬉しいという単純明快な喜びを女性にも感じてもらいたいとは思わないだろうか? 恥ずかしくて声を出すことができないというのは男として情けなくはないか? なにもわざわざ、女性のように喘げと言っているのではない。シンプルに呼吸の荒さが増すだけでもいいし、吐息のような声でも、アーとかウーとか意味のない声でも、気持ち良いという単語の連呼でもいいから、施されている行為に対して相手に表明することが大事だと言っているのだ。

 仲睦まじいカップルがセックスの最中だけは言葉少なくなるという例はよくある。恥ずかしく感じる気持ちは抑えようがないが、その恥ずかしさで黙ってしまうのは相手を拒絶していると思われても仕方ないのだ。コミュニケーションが発生して喜びを感じられればセックスそのものの快感も大きくなる。読者の皆様も、次のセックスでは是非ひとつ殻を破ってみて欲しいと願っている。それでは今回はこれにて。
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 2016_11_07

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